ひとひらの
初めてのお酒は、
思うほどお酒を感じなくて
少し拍子抜けだった。
カシスオレンジというカクテルだと
今井さんは教えてくれた。
「…おいしい。」
「でしょ。
カシオレは夏野チャンに似合うと思って。」
「似合うって…」
変な表現に、私は少し笑った。
「夏野チャン、いくつだっけ?」
「16です。高2。」
「おー、若いなぁ。」
「今井さんはいくつなんですか?」
「ん、22。
でもオレが16んときにはもっと遊んでたよ。
遊び足りないから今こうしてんだけど」
とニヤッと笑う今井さん。
「もう、私まで巻き込まないでくださいよ。」
お酒のせいもあってか、
苦手なはずの今井さんが
すごく話しやすいように感じた。
思うほどお酒を感じなくて
少し拍子抜けだった。
カシスオレンジというカクテルだと
今井さんは教えてくれた。
「…おいしい。」
「でしょ。
カシオレは夏野チャンに似合うと思って。」
「似合うって…」
変な表現に、私は少し笑った。
「夏野チャン、いくつだっけ?」
「16です。高2。」
「おー、若いなぁ。」
「今井さんはいくつなんですか?」
「ん、22。
でもオレが16んときにはもっと遊んでたよ。
遊び足りないから今こうしてんだけど」
とニヤッと笑う今井さん。
「もう、私まで巻き込まないでくださいよ。」
お酒のせいもあってか、
苦手なはずの今井さんが
すごく話しやすいように感じた。