ひとひらの
結局その後、私は家まで送ってもらい、
吉川さんとは別れた。

母は昨日、夜遅くまで仕事だったみたいだし
今ももう仕事に行ってしまってるため

私が昨日帰らなかったことに
気付いてないみたいだ。


今日のバイトは午後からだったため

私はシャワーを浴びることにした。


吉川さんがバイトを掛けもってることも
一人暮らししていることも
この日初めて知った私は

「案外何も知らないんだなぁ」

と小さく呟いた。
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