ひとひらの
「「あ。」」

バックヤードで
偶然出くわしたのは、
休憩に入るところなのであろう
今井さんだった。

今井さんは私を見るなり
気まずい表情を浮かべて

「お疲れ様です。」

と、食堂へ入って行ってしまった。


昨日のことどころか挨拶も
出来なかった私は

ただ今井さんの態度に
違和感を覚えるばかりだった。


この日のレジは、
今井さんとは少し離れていたため

ゆっくり話すことも出来ないまま。


結局話すことが出来たのは、
バイト上がりの、
バックヤードだった。

< 17 / 33 >

この作品をシェア

pagetop