水玉模様

『やっと終わったね〜。私トイレよってくから先教室戻ってて〜』

そう言って亜弥と別れた。

久しぶりの廊下を歩いて用を済ませた。

風の気持ちいい渡り廊下。

お気に入りなんだよね。

ゆっくり風にあたりながら歩いていると不意に声をかけられた。

『ねえ、ちょっと?』

振り向くとさっき来ていたスーツを脱いでカーディガンを着ている並木先生がいた。

『…なんですか?』

『斎藤さんって言うんだ〜。2年生って何階?』

上から目線みたいな俺様みたいな…言い方で私に聞いてきた先生。

『は?じゃなくて、えーと3階です。』

『ってか斎藤さん2年生でしょ?』

『えっ、なんで…?』

『だって今日から先輩になりました。みたいな感じしてるから。』

『あはは』


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