“シネバイイノニ”




一軒家が立ち並ぶ住宅地の一角、壁沿いに自転車を着けて鍵をかけ、そして『酉賀(とりが)』と書かれた表札を見、簡易な門を開け、鍵穴に鍵を差込み、ドアを開く。


普段なら帰ってきても何の反応も無い玄関先だが、今日は違って母親が慌てて飛び出してきた。
< 10 / 177 >

この作品をシェア

pagetop