“シネバイイノニ”

「…一体何なんだ?中島と園田は知ってるって事か…?」

「まぁ、あとチョットでわかる事だからな。おい園田、黙っとけよ。後で酉賀のリアクション見てやろうぜ」

中島はそういって園田の方をバンバンと叩いた。

「だね~」

「……?」

話の内容が理解できずに望人の表情にはモヤモヤが残る。

そしてその時、突然教室の前方の扉が開かれて担任の教師が予鈴より早く、教室に入ってきた。

「うわッ、もう来た!」

そう言い残して、中島と園田は自分の席に着席する。

「おい、みんな座ってくれ~。突然だけどな、今日から一人このクラスに編入する事になる。仲良くしてやってくれよ。さ、入って」
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