“シネバイイノニ”


クラス一同は息を呑む。

その特徴的とも言える釣りあがった目と眉は、近寄り難い雰囲気を十分に演出していて、それはまるで緊張し張り詰めた空気のオーラを身に纏っているような、そんな第一印象を持たせる。

クラス一同と同じ制服を身に纏った編入生は、その制服のスカートの裾をひらめかせて教壇に立ち、一呼吸置いて口を開いた。
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