“シネバイイノニ”



「……名越瀬織です。…よろしくお願いします」



その編入生を目の前にして、何かがぶつかって火花を散らしている様な感覚を望人は覚えていた。

それは摩擦。

お互い別の場所からジャンプして来た人と人との運命が交わる瞬間に生じる摩擦だという事を、望人は知らない。
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