“シネバイイノニ”
ダンッ!と強烈に突き飛ばされて瀬織は校舎に背中を打つ。
「とりあえず、暫く出て来れない様に髪切らせてもらうわ。髪が伸びてきてまた出て来れる様になったら、今度は態度改めて大人しくしときな」
そう言うと、2人が瀬織を押さえ込み、リーダー格の1人がニヤニヤ笑いながらポケットからカッターナイフを取り出す。
しかし、瀬織は全く押さえ込まれる事に抵抗しようとはしなかった。
「お前等ッ!何やって……」
「死んでしまえ」
望人がその現場に現れたのと、瀬織が“その言葉”を発したのは、ほぼ同時だった。