“シネバイイノニ”

殴られた方は萎縮してしまい、おずおずとポケットの財布に手を伸ばして、その様を見た4人は険しい表情から一気に勝ち誇った様な、収入が確定したとばかりの穏やかで下衆な笑みを浮かべた。

早朝の爽やかな朝一番に元気良く犬の糞を踏んづけた様な最悪の気分になって、望人はちっと舌打ちした後、気付いた時には既に呟いていた。
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