“シネバイイノニ”

フッ…と、軽く笑った。

言葉にはできない……根拠の全く無い……しかしそれは確信だった。


「テメエッ!そこをどギャッ!」


瞬間、周囲にドオーォンッという強烈な衝撃音が響いた。

望人が一瞬目をつぶって再び開いた時、既に銀行強盗は絶命していて、空中には何人もの福沢諭吉が舞っていた。
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