“シネバイイノニ”
教師がチョークで黒板をカツカツと叩く音が聞こえる。

いくら自分と価値観が合わないからと言って、それが例え一切自分が関与したという証拠が残らないからと言って、殺してしまう事の正当化には決して繋がらない。

そう考えて、酒に酔いながらヒップホップ調の音楽に肩を揺らす昨日の運転手の姿が目に浮かんだ。
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