“シネバイイノニ”
「アンタに死の言葉の能力を与えたのはワタシじゃなくて……そうね、この世界で言う“カミサマ”って存在なのよ。ワタシは、そのカミサマに仕える忠実な使徒。名前は“フォーチューン”。コンゴトモヨロシク♪」

「ふぉ…フォーチューン?」

突然、カミサマやら使徒などと現実離れした単語を並べられて混乱し、理解できず、とりあえず継続して目の前の太腿に集中してしまっている情けない自分に望人は気付く。

本来ならば冷静さを取り戻して『五月蝿い!お前アニメ見過ぎ!』で片付くこの会話も、目の前で地に足が着いてない所を見せられているから真剣に向かい合わざるを得ない。
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