“シネバイイノニ”
望人はなんとなくだが理解できるような気がした。
昔プレイした、サウンドノベルというジャンルのTVゲームを思い出した。
物語の随所で選択肢があって、選択を間違えると主人公が殺されてゲームオーバーになったり、結末が全く別のものに変わったり、話自体が推理物のストーリーだった筈なのにコメディドラマに変わっていたり。
それがまさか、人生においてもそうだと言うのか。
フォーチューンの言っている事は“運命は既に決まっている”のではなく、“運命は無数の分岐点によって絶えず変化している”という事を意味する。