“シネバイイノニ”
望人の顔色が一瞬で変わる。
「なんだってええぇぇええ!!ちょっ……待てえッ!!」
慌てて空高く昇るフォーチューンの背中を追いかけたが、しかし望人が空を飛べるでもなく、小さくなっていくフォーチューンを見送る事しか出来ない。
フォーチューンの姿が見えなくなった所で、望人は“今まで偶然静かだったが再び人通りがいつも通りに戻った駅前に立っている運命”へとジャンプする。
何人もの人間がすれ違う中、望人はその場に立ち尽くしていた。