“シネバイイノニ”
大学生位か…チャラそうな男……。
まず始めに瀬織が思った印象はそれだった。
「なぁ、さっきから見てたけど、誰も待ってないんでしょ?ならいいじゃん。そこでクルマ止めてるからさ、どっかドライブに……」
クルマという単語が出て、男がそのクルマの方に向かって指を指したので瀬織はその先に視線を延ばす。
黒塗りのワゴン。
スモークガラス。
そのくせ仲間が獲物を物色している最中である事に気付いて無いのか、窓を開けてタバコの吸殻を外に捨てている“お仲間”の姿が見える。
まず始めに瀬織が思った印象はそれだった。
「なぁ、さっきから見てたけど、誰も待ってないんでしょ?ならいいじゃん。そこでクルマ止めてるからさ、どっかドライブに……」
クルマという単語が出て、男がそのクルマの方に向かって指を指したので瀬織はその先に視線を延ばす。
黒塗りのワゴン。
スモークガラス。
そのくせ仲間が獲物を物色している最中である事に気付いて無いのか、窓を開けてタバコの吸殻を外に捨てている“お仲間”の姿が見える。