“シネバイイノニ”
街中はパニックとなった。

瀬織は、はぁ…と溜め息を一つついて呟く。

「…たまに外に出てみれば……どうしてこんなロクでもない運命にジャンプするんだろう」

そう言うと瀬織は事故現場に背を向け、その場を離れた。

「私……運命に嫌われてるんだね」


瀬織はそう、独り言を呟いた。
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