“シネバイイノニ”
7.瀬織、その昔

14階建てのマンションの8階までエレベーターで上がり、約10メートル程歩いた所でドアに向かい合い、インターホンを押すと叔母さんの声がするので瀬織ですと答える。

愛想のいい返事が返ってきて直ぐにドアは開かれた。

おかえりなさいと叔母さんが笑顔で瀬織を迎え入れた。
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