みんなの空
第2章 彼の優しさ
私が癌になっているいうことが分かってから、
みんなの態度がかわった。

なぜか、みんなたくさん話かけるようになった。
クラスの男子からも…。

でも、私の彼氏、和樹にはまだ話していなかった。

もし、話したら、別れるかもしれない。
それでもいいと思った。

そして、和樹に話した。


「ごめんね。急に呼び出しちゃって…」

「全然平気。で…話って?」


「実は。私「癌」になったの…」

「嘘だろ!?何でだよ!?」

「嘘じゃないよ…」

「まじかよ…」

「和樹は何も思わないの…?」

「えっ?」

「だって…自分の彼女が病気になってるんだよ?」

「てか、それが何なの?って思う。
病気になってよーがなってなかろーが関係ないと思う。
俺がゆかりを守る。
幸せにするから。」

「和樹…」

「だから、俺のこと信じてほしい。何かあったらすぐ俺を呼べ!!
てか、俺を頼ってほしい」

「わかった。和樹のこと信じるね」

「よし!!ということで今から遊ぶか!!」

「え…えっ急になんで…?」

「暗いことを考えても意味がないから遊ぶぞ!!
遊んで「癌」のこと忘れようぜ!!」

「うん。そうだね。ずっと考えても意味ないからね!!」

「そうと決まれば、今から行くぞ!!」


「うん!!行こう!!」

ゆかりと和樹は時間を忘れるくらいまで遊んだ。


まさか、この日が和樹と遊ぶのが、
最後だとは思わなかった。







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