最愛の彼へ
そんな時、あたしの軽快な着メロが鳴った。
「もしもーし。お兄ちゃんどしたの?」
電話の相手は珍しいお兄ちゃんだった。
『おぉ!あのさ今からダチ連れてっていい?全員男なんだけど、男ばっかだと暑苦しいから百華と覇南ちゃんは強制参加な!いい出逢いがあると思うからー。ぢゃ今から行きまーす。待っててねー』
電話からでもハイテンションなのがわかる…
しかも強制参加!!
拒否権なし!
覇南とあたしは急いで支度を始めた。
さすがの覇南も気合いが入っている。
普段でさえ短いのに更にスカートを短くしてるし!
そうこうしているうちにお兄ちゃん達が来た。
ヤバい!
イケメン揃いぢゃん。
特に一番最後に入って来た人なんか、もろタイプだしー///
でもみんな大人な雰囲気。
あたしと覇南なんか制服で子供っぽいし…
覇南は可愛いからいいけど、あたし場違いだょー(泣)
あたしの心の声に気付く人はいるわけなく、自己紹介がはじまっていた。
お兄ちゃんの先輩が2人。
同級生が4人にお兄ちゃんとあたしと覇南。
あたしのタイプの人はお兄ちゃんの先輩で高校3年生。
名前は…柏木 悠(ゆう)。
名前までもがかっこいい。