☆2人の正反対王子様★2#
「あぁ。結衣のことだから・・・」
あたしのこと?
なんで・・・なんで?
「ちょっとごめん!」
あたしは走り出した。
和哉くんは追ってきた。
近くの神社の境内で
止まったあたし。
「結衣・・・・?」
和哉くんは心配そうに
あたしに尋ねる。
「なんで?
あたし、忘れようとしてるのに・・・」
頑張ってるんだよ?
なのに....なのに。
「勝手に忘れんなよ!」
何!?
その言い草・・・・。
「和哉くんはあの日・・・・
あたしを捨てたじゃん!
終わった話に・・・何?」
「終わってねぇ・・・・。
・・・・・何も」
えっ?
終わってない?
「あたしのみたいな子が
一番嫌いなんでしょ・・・・?」
あなたはあたしに
そう言い放ったよね。
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