☆2人の正反対王子様★2#
結衣side
急にまじめな顔で
話し始めた俊。
話してないというのは
なかなか感じていたこと。
「話しておくこと・・・・・
あるかもしんない」
いつもみんないるから
真剣な話ができなかった。
今こそ夏祭りの時の話を
しないといけない。
「あのね......。
あたし、知っちゃったの。
和哉くんとの一件の真実。」
俊は優しそうな顔で
あたしを見ている。
「真実・・・・?」
「あの日・・・・。
あたしは和哉君を恨んだ。
どうして、簡単なの?
今まで付き合ったのも・・・
簡単に忘れられるもの・・・?
って、、
でも違った。
和哉君はそんな人じゃなかった。
彼は苦しんだ。
13歳であたしと離れることに。
嬉しかった、、
あたしだけじゃないんだって
和哉君も嫌だったんだって。」
.