☆2人の正反対王子様★2#



屋上についた。


奈々が泣くのを
あたしは初めて見た。


「亮くんには話したの?」



奈々は首を小さく
横に振った。



「聞けないよ・・・。
嫌われたくないし、、」



うーん...。
前のあたしと考え方が
似てる気がする。



余計なことしないで
好きでいてもらう方がいい。




でもね?



「それは逆に亮くんを
信じ切れてないんだと思う。」



奈々はすっと
顔を上げて目があった。




「だって
答えが怖いんでしょ?」



奈々は頷いて
口を開いた。



「なんかね・・・?
"いらない"って言われそうで//」



奈々の怖い気持ち
すーっごくわかるよ!



「でもちゃんと聞かないと
奈々の中でも今とこれからが
何にも変わらないよ?


積もりに積もって
不安が大きくなるだけ。」



奈々は少し
強く言った。




「そうだよね・・・・。
よし、亮くんとこ行くよ!

ついてきてくれる?」



あたしは
笑顔で頷いた。





.
< 3 / 58 >

この作品をシェア

pagetop