☆2人の正反対王子様★2#
屋上についた。
奈々が泣くのを
あたしは初めて見た。
「亮くんには話したの?」
奈々は首を小さく
横に振った。
「聞けないよ・・・。
嫌われたくないし、、」
うーん...。
前のあたしと考え方が
似てる気がする。
余計なことしないで
好きでいてもらう方がいい。
でもね?
「それは逆に亮くんを
信じ切れてないんだと思う。」
奈々はすっと
顔を上げて目があった。
「だって
答えが怖いんでしょ?」
奈々は頷いて
口を開いた。
「なんかね・・・?
"いらない"って言われそうで//」
奈々の怖い気持ち
すーっごくわかるよ!
「でもちゃんと聞かないと
奈々の中でも今とこれからが
何にも変わらないよ?
積もりに積もって
不安が大きくなるだけ。」
奈々は少し
強く言った。
「そうだよね・・・・。
よし、亮くんとこ行くよ!
ついてきてくれる?」
あたしは
笑顔で頷いた。
.