☆2人の正反対王子様★2#
「誰が決めたの・・・?」
和哉くんが
ボソッとつぶやいた。
えっ?
あたし、声に出してたの?
「俺がそんな人じゃないって
誰が決めたの?」
和哉くんは
真剣だった。
「俺だって好きな奴に
アピールくらいする・・・・。」
えっ…?
和哉くん、ごめんね?
和哉くんの気も知らないで。
「結衣・・・・?
ほら、やるよ!」
顔を上げると
さくらんぼ飴があった。
「文化祭にあるんだな(笑)
さくらんぼ飴♪」
夏祭りでも買ってくれた
あたしが大好きなさくらんぼ飴。
あたしは涙がこぼれそうになった。
「あっ!
これ、点数稼ぎとかじゃないからな?
そこんとこ、間違えんなよ?」
はは・・・(笑)
和哉くんがたまに見せる
和哉くんらしくないとこ・・・。
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