☆2人の正反対王子様★2#



「俊なら・・・・・
あたしの傷を癒せるかもって
傷ついたあたしを何度も何度も
抱きしめてくれた。



あたしが和哉くんと別れて
ずっと感じていなかった暖かさを
俊・・・・・彼は持っていた。




初めは和哉くんの代わり
だとしか感じなかった。




でもどんどん気持ちがあふれて
俊じゃなきゃダメで・・・・・・




あたしの中は
俊のことでいっぱいになった。




そして
俊の告白・・・・。
あたしの心を独占できたとき
初めてそばにいる権利がある。


彼はあたしに
そう投げかけた。




嬉しかった。
俊に出会うための過程に
和哉くんが必要だったのなら
無駄じゃないって・・・・。






それでもやっぱり
初恋は大きかった。




手をつないだのも
男の子と話したのも
好きになったのも・・・・・
和哉くんが初めてだった。





和哉くんにあの日の真実を
伝えられたときに、
今までになかったくらいに
心の中が揺れ始めた。









.
< 52 / 58 >

この作品をシェア

pagetop