借金取りに捕らわれて
指定された白シャツも黒のスラックスもシワ一つないし、渡されたロングの黒エプロンも腰にちゃんと巻いたし、大丈夫だろう。



よし!!とまた気合いを入れて部屋を出た。




厨房に向かうと、廊下の所で白の厨房着に身を包んだ黒髪の男性の背中が見えた。



「岩瀬さん!!おはようございます!!」



私は振り向いた彼に駆け寄った。



「あっ、ヒロちゃんおはよう。」



岩瀬さんはニコニコして挨拶を返してくれる。



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