借金取りに捕らわれて
それと同時に武さんの携帯が鳴り、ニ、三、携帯の向こうの相手と言葉を交わすと直ぐに携帯を閉まった。





「良いこと聞いたぜ。ありがとな。」





そう言って武さんは裏庭の階段を上って行ってしまった。





武さんが行ってしまった裏道を見上げ、言い知れぬ不安が沸き上がってきた。





「俺、なんかマズいこと言ったかな?」





そんな予感が当たるのは、数時間後のことだった。



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