借金取りに捕らわれて
そしてまた自然と溜息が出てしまう。





「ちょっと良いか?」





うなだれて歩いていると後ろからそう呼び止められた。



振り向くと、そこには明らかにヤンキーな方がいらっしゃった…



髪は金色で、額には赤いバンダナが巻かれ、右耳と左耳に合計6つのピアス、擦り切れたジーパンにカーキのレザージャケット。
腰には二連のシルバーチェーン…




明らかに知らない人だ…




だけど、裏庭にはこの人と私しかいないのだから私に話し掛けたのは明らかだ。



「な、なんでしょう?」




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