借金取りに捕らわれて
そして私は裏通りでタクシーに放り込まれた。




「きゃっ!!」




衝撃を受けたお尻を摩りながら、続いて乗り込んできた彼を睨みつける。




ちょっと手荒過ぎるんじゃない!?
無理矢理連れて来るわ、タクシーに放り込むわ。

もう!私をどこに連れてくきなの!?

タクシー使うってことは結構遠くまで行くってこと?

てか、それ以前に…




「あの…
あなた誰なんですか?」




私は隣に座るヤンキーさんに尋ねた。




「あぁ、まだ名乗ってなかったな。
俺、小柴武寅(コシバタケトラ)。」




「それで小柴さんは、」




「武寅でいいよ。」


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