借金取りに捕らわれて
「ちょっ、隼人ヒデー!」




「何が『ヒデー』だ。本来なら一発殴って朝まで冷たい地面でぶっ倒れてるところをー」






二人のそんなやり取りを見ていて思う…
何だかんだ言って二人は仲が良いんだろうな…



こんな感じで軽口が叩ける程に…






「武、ケガが治ったら覚悟しとけよ。」






…この分だと、武寅さんは確実に殴られるんだろうけど…




まぁ、終わり良ければ全て良し、かな。




終わりのない掛け合いを聞きながら、私は緊張の糸が切れた体を秋庭さんに預け意識を薄れさせていった。





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