借金取りに捕らわれて
本当の事を言えば、蹴り飛ばした奴のところまで行って暫く口が利けなくなるまで感情のまま叩きのめしてやりたかった。




それに…




俺の見間違いじゃなきゃあ、こいつヒロのこと舐めやがった…



直ぐにでもこいつの舌を引き抜いてやろうか…




限界まで頭に血が上っていたが、それでも思い留まれたのは…



伸びている奴を今すぐどうこうするよりもヒロの無事を早く確認したい欲求の方が上回ったからだ。




だから、今にも頭の血管がぶち切れそうだったが、俺はまだ理性で行動できていた。




"今はまだ"




そう、今は…




奴が無事で済んでいるのも、俺が理性を保っているのもヒロの無事を確認するまでの話に過ぎない。








あいつには相応の報いを受けてもらう。






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