借金取りに捕らわれて
これ以上ヒロをこんな場所にいさせるべきじゃない。安全な場所に連れていかないと…
今は何よりも先にヒロの安全が最優先なのだから。


だが、そう簡単にはいかないようだ。







「くそがーーーー!!」



突如それまで静まり返っていた広場に、男の狂気を含んだ叫び声が響き渡った。


地面に倒れていた男が叫び声を上げながら立ち上がる。





そしてその男の顔を見た時は正直驚いた。


あの探していた二階堂だったとはな。


それでも、こいつがあの二階堂だろうが、ヒロを傷つけた奴に手加減などしてやるつもりはなかった。


聞きたいことがあろうと関係ない。


武には「やり過ぎるなよ。」と言ったが、あれは俺の分を残しておくために過ぎない。


二階堂もそうだが、武にも後で聞かなければなかないことがあった。


武の女ってどういうことだ‼









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