借金取りに捕らわれて
「ごめんなさい…ごめんなさい…」



抱きしめた腕の中で、謝りながらすすり泣くヒロをあやしながら、ヒロへの想いがまた積み重なっていく。



「謝るな、お前は悪くない。」



そう、お前は悪くない。

こんなに怖い思いをしたのに、着丈に振る舞ってお前は凄い奴だよ。

でも、もう俺の前では無理に笑わったりするな。


そうさせないように、


怖い思いをさせないように、


俺が守るから。












だが、



俺が守ると思った矢先、自分を助けた男よりも自分を危険に巻き込んだ男が心配だからと、武の元に走っていく…

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