借金取りに捕らわれて
ヒロのことを気に入ったようだが、今の俺達のやり取りを見ていれば武のことだ、きっと諦めるだろう。


それにしても…


今日はなんだか疲れたな…


いつもはこれくらいのことじゃ何でもないんだが…


気を張りすぎたか?


二階堂のことは明日でもいいか…


このままヒロを抱きしめて疲れを癒すのもいいな…


この後一人にさせるのも心配だしな、俺の家に連れてくか…


そしたら一晩中抱いてられるしな…


流石に助けた恩人を無下にはしないだろう…







ヒロの抱き心地が良すぎる余りそんなことを思っていたから、武の次の言葉をうっかり聞き漏らすところだった…






「それは、出来ねーな。」



はっ?



「俺、こいつに惚れちまったからさ。」



「 ‼ 」



また、とんだ厄介な奴に…






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