借金取りに捕らわれて
仕方ない…ヒロを担いで部屋まで連れてくか。




「ヒロ、バッグ開けるぞ。」




部屋の鍵を出そうと、一応確認は取ったが反応はない。


人のバッグを漁るのは良い気はしないが、このまま起きるまで待つわけにはいかない。


俺としてはヒロと一緒にいれて嬉しいが、こんなところで寝ていて風邪を引かせるわけにもいかないだろう。


鍵を探していると、携帯のサブディスプレイ画面が光り出した。


手に取ってみると、着信のようで…


『誠ちゃん』の文字が流れていく。



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