借金取りに捕らわれて
駆除ね。



俺の思い過ごしじゃなかったってことか。




「ちゃんと、"ヒロ"に伝えとくよ。」




『ええ、宜しくお願いします。
私、仙崎誠士朗と申します。
宜しければ貴方のお名前を伺っても宜しいですか?』




「俺は秋庭隼人だ。」




『秋庭隼人さん…
そちらに伺う際はお目に "かからない" ことを切に願っております。』




それまで消えろってことか…




「悪いが、さっきも言った通り複雑な関係の知り合いなんでね、あんたとは会うことになりそうだ。」




俺も会いたくはないが、話合いでどうにかなる相手じゃないのはこの短い会話で良く分かった。




相手もそうだろう。



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