借金取りに捕らわれて
私着替え…てる?



「大丈夫か?」


秋庭さんは私の前に座り頬に触れた。


触れられた頬が熱い…



「頬も腫れてないし、顔色も大丈夫みたいだが…」



触れていた手は直ぐに離なされ、少しの侘しさがそこに残った。



「…辛くないか?」



たぶん秋庭さんは体調以上に心の心配をしてくれているのだと思う。


昨日の出来事は普通なら、数日泣き暮れていい程のトラウマ物だ。



「はい、もう大丈夫です…」



「無理はするなよ。あんな目にあったんだ。辛い時はちゃんと辛いって言えよ。」



「はい、ありがとうございます。
でも本当に大丈夫です。」





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