借金取りに捕らわれて
「秋庭さん、誠ちゃんと何話したんですか?」



「 "特" には。ヒロが電話に出れないから変わりに用件を聞くって言ったくらいだ。」




ん~でも誠ちゃんたまに心配性なところもあるからな~
それに遅い時間だったし、それで心配したのかも。




「それで用件だが、"以前から話してた通り近いうちにそちらに伺います。" だそうだ。」




やっぱり来るんだ…




「分かりました…ありがとうございます。」




「それで、仙崎とはどういう関係なんだ?」




どういうって…



幼なじみで、それから…



余計な事は言わなくていいか。





「ただの幼なじみですよ。」



「"ただの"幼なじみ、ね…」



「4つ歳上なので、昔から何かとお兄ちゃんみたいに世話を焼いてくれたんです。」




そうだよ。誠ちゃん昔からそうだったじゃない。

真希に連絡するくらいするする。

それほど深く考えることでもないか。





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