借金取りに捕らわれて
一旦ワンピースを脇におき、アクセサリーの入った棚に手を伸ばした。



「それと…ネックレスにピアスに、バッグはこれで、靴はこれかな?」




一通り決めたコーデを着てスタンドミラーで確認してみるが…




悪くはないと思う。
悪くはないんだけど…




秋庭さんの好みは分からないけど、このコーデが秋庭さんの言う『俺の目を楽しませる』には該当していない気がする…


案外難しいお題を出してきたものだ。





「はぁ~しょうがない。」





私はもう一度クローゼットと格闘することを決め、折角選んだ服を脱いでクローゼットへと戻した。






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