借金取りに捕らわれて
また来ると秋庭さんは玄関を出ようとした。



しかし急に後ろを振り返って、見送ろうと彼の後ろをついてった私はぶつかりそうになった。



「どうかしましたか?」



「やっぱ今週も手ぶらじゃ帰れないなと思って。」



何!?心変わりですか!?




不意に秋庭さんの手が私の腰にかかり引き寄せられたかと思うと、顔をクイッと上向かされ次の瞬間には暖かいものが唇に触れていた。






それが秋庭さんの唇だと分かるまで暫く時間がかかった。





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