借金取りに捕らわれて
「もしかして…」


秋庭さんが私達の間に入りずらそうに割り込んできた。


「この借金って弟が作ったのか?」


真希はまた溜め息を吐いた。


「そうよ。そんな事も知らないわけ?てかそれが分かったからなんなのよ?借金チャラにしてくれるわけ?
出来ないならさっさと帰りなさいよ。お金受け取ったんでしょ?」


そう言って茶封筒に目線を移した。


「真希ちゃん冷たいな~」


「軽々しく名前呼ばないでよね。」


真希は借金取りだろうと誰だろうと言いたいことは言うし、怖いというものを知らない。
見ていてハラハラさせられる。


「お嬢。そろそろ行きませんと。」


声のした方を向くと階段の所に黒のスーツを来たかなり怖面の男が立っていた。


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