借金取りに捕らわれて
面白いわね~



ヒロのこととなるといつもこうなんだから~



「ヒロに会いに行ったら、借金取りと一緒だったわ。」



『借金取りですか!?』




プゥー、いつも取り乱さない誠ちゃんが驚いてる~



心底心配しているのは分かるんだけど、面白くなって来たわ~



「安心して、ヒロに危害加えそうな人じゃなかったし。それに、釘刺しといたから。あっ、でも…」



『“でも”なんですか?』



「ん~それがね~」



『なんなんですか!?』



わざと焦らした言い方をすると、業を煮やしたように語尾が少し強くなった。


「それが…借金取りが、かなりヒロのタイプの男だったわ」




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