借金取りに捕らわれて
笑ってない写真。




むしろ、少し機嫌が悪そう…

こういう写真で笑ってないって良いのかな?

なんだか、少し笑えてきてでもこっちの人の方が飾ってなくて好きだな。

でも、飾ってなくて良いのかな?




なんて考えてたら秋庭さんに呼ばれて私は小走りで駆けよった。



間接証明の淡い光に照らされた通路を通ると…



「いらっしゃいませ、秋庭様。」



声がして、秋庭さんの大きな背中からひょこっと顔を出すと、若い男の人が立っていた。



切れ長の目が印象的な、色白な人だった。



「今日はお連れ様と御一緒なのですね。」



秋庭さんは良くこのお店に来ているのだろうか?
“今日は”と男の人は言ってたし…



名前を覚えられてるみたいだし…



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