借金取りに捕らわれて
それから私は秋庭さんと二階にある事務所に通された。



時給のことやら詳しい話をするためだ。



「それで、いつから来れそう?
こっちは出来るだけ早く来てもらえると助かるんだけどね~」



「今日からでも大丈夫です!!」



「そうかい!じゃあ厨房を案内するからこっちにおいで。」



ママは嬉しそうにそう言うと手招きして私を呼んだ。



「若はどうする?飲んでくかい?」



「そうしたいんだが、これから事務所にいかないといけないんだ。」



「そうかい。なら蓮にたまには店に顔出せって言っといて。」



「分かった、言っとく。」
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