神人~禁断の地~
その瞬間、バースは笑った。
「死にそうになってる奴を前にしても、何もしない生徒に育てた覚えはないよ」
「バース…」
「とにかく助かった。ありがとう」
「うん」
嬉しかった。治癒が成功した事よりも、バースが生きていた事が。
「ジュリア達はどうした?」
「途中で離れた。きっと外にいると思う」
「そうか。私達も行こう」
「うん」
そしてヘウ"ンは気になっていた事を聞いた。
「バース、ケリーさんは…」
バースは振り返らずに答えた。
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