神人~禁断の地~
叫ぶジュリアさんとは違い、ナスカさんは冷静だった。
「これも長老の命令よ」
「長老…」
ヘウ"ンの行動が長老の目に付いた。ナスカさんの部下であるヘウ"ンは決して逆らう事が出来ない。例え、どんなにバースの所に行きたくても…。
「ナスカ…」
ビオラさんが珍しく厳しい視線でナスカさんを見た。
「ヘウ"ンはバースの生徒…。生徒が教師の力になる為に、任務をこなすのは当然じゃないの?」
「長老の命令だと言ったけど?」
「だから何?」
ビオラさんの声が冷たく聞こえる。
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