好きです。
「あーあ、せめてもっとクラス近ければなあ」
「大丈夫だよ。藤山くんがマッハで来れば」
「言われなくても!」
「流石ハーフ!」
「え、俺純日本人だけど?」
笑いながら帰ろうとする藤山くんを、私は引き止めた。
「今聞くことでもないんだけど」
「何?」
「私のどこが良かったの?」
この前、由美に聞かれてはぐらかしたのを思い出して。
すると藤山くんは一瞬目を見開いて、それからニッと口角を上げて、私の耳元で囁いた。