7days
四月五日
桃色の魂
遠慮する必要はない。
だって家族だもん。
―――AM6:55
「おばあちゃん、ちょっと……食べれない」
その一言で全てが解決してた。
「お粥にしようか?おにぎりにする?」
おばあちゃんは少し心配そうな顔をしたけどすぐに笑顔になって、そう言ってくれた。
目の前のおじいちゃんも私の顔色をうかがっている。
前はそれが苦痛だった。そういう顔をさせないように神経を使っていた。
今考えると相当馬鹿だ。
おじいちゃんとおばあちゃんが私を心配するのは“当たり前”なんだ。
だって家族だもん。
家族が家族を心配するのは当たり前だもん。おかしいことじゃない。
それを嫌がる必要もない。甘えて良いんだ。