7days
「タツキさんに何かあっても心配する人はいないって言ったけど、タツキさんに何かあったら私もう…生きていけません。そんな人に…こんなことを…頼むのは申し訳ないけど。私がタツキさんを守りますから!お願いします」
タツキさんにもしものことがあってはいけない。
私のことはどうでも良い。けれどタツキさんだけは。タツキさんだけは。
手を握って頭を下げ続けたまま。すると温かい感触がして頭を撫でられていることが分かった。
「レイが俺を守る必要はないよ」
そのまま頭を上げられて頬を撫でられる。
「俺がレイを守る」
その時のタツキさんは今までで一番格好良かった。