7days




沈黙。午後の公園なのに誰一人遊んでいなくて。さっきまでの青空は、灰色に変わっている。



用件は伝えた。ここから去って祖父母の家に伝えに言って、早く終わらせれば良いのにここを動かずにいる。



龍も帰ろうと視線を送っている。



そう、早くここから消えれば良いのに。





俺の脚は動かない。



「刑事さん」



俺に呼び掛けた低く冷たい声。それはレイちゃんではなく若い男の声だった。






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